写真⑥は、干潟や砂洲の育成嵩上げがほぼ完了し、ヘドロ化して消えた干潟が、約70年前の干潟に復活した状況を示すものです。
砂浜に円形砂洲が現れてから約1年3ヶ月で、「浮遊式砂浜育成装置」の作用で、写真⑥及び写真⑦に示されるような、理想的な嵩上げされた干潟地形図が構築されました。
波のエネルギーで圧縮されて一度海底に構築された干潟地形図は、人工的な構造物ができない限り、海面の上昇水位と流れのバランスが自然に保たれ、
また、貝殻、サンゴ、陸地からの砂、海底からの石や養浜砂等の膨大な量の漂砂が干潟や砂浜陸地に永続的に供給され続けて沈殿し、嵩上げされることになります。
したがって、先ずは干潟の育成から始めることが必要となります。