1.ユニゾン銀二郎サンド(砂浜育成) 特許第7128487号│2022年最新
【項目】
写真① 2010.12.03撮影
写真①は、「浮遊式砂浜育成装置」が、海中に波の進行方向に対して40度斜め向きにして設置された状況において(2010.11.6設置)、 沖のうねり波が、遠浅干潟沖合いの深い海底から浅瀬に至る海底傾斜に当たって反射し、
浅瀬で白波サーフィン波に変わり、陸地側に向かって進む途中、「浮遊式砂浜育成装置」の作用で 白波サーフィン波が屈折し、瞬時に消波された海面の様子を示すものです。
その場合、水流圧力差により、消波された水流と、屈折されて陸地に走る水流の二つの流れが作りだされ、分散します。
写真② 2010.11.13撮影
写真②は、2010年11月5日に「浮遊式砂浜育成装置」が、某NPOの下でアマモ養殖現場に波除として採用されて設置された結果、
かねてより構想した通り、砂浜に離岸流の影響で漂砂が並列に砂洲となり、複数円形に堆積した様子を示すものです。
淵流は強い離岸流となり、干潟上で白波サーフィン波と交差して干渉することにより白波サーフィン波は消波され、
干潟上に砂が淀むことにより平行砂州が育成されます。
なお、円形砂州は、夜の満潮時に形成されるものと昼の満潮時に形成されるものとが、別位置に形成されます。
写真③ 2010.12.05撮影
写真③は、23日後に、干潟海中にも②と同じような砂洲が形成されていることが確認され、
この時点で円形砂洲が抵抗となって、海水の流れが円形流と淵流の二つの流れに変わった様子を示すものです。
写真④ 2011.01.08撮影
写真④は、円形流と淵流とでは流れに遅速差が生じ、流れの遅い円形流の方に漂砂が多く残って沈殿し、短期間のうちに砂洲が大きく嵩上げされ、更に育成されていく状況を示すものです。
写真⑤ 2011.01.09撮影
写真⑤は、砂浜において、干潟の嵩上げ育成が進んで漂砂が多く沈殿し、
短期間で写真②の場所と同じ場所に、約40cmの嵩上げがあったことを示し、
また、陸地において、砂浜に上がった砂が天日で乾燥され、
海風に飛ばされて陸側に積もって嵩上げされている状況を示すものです。
写真⑥ 2011.02.07撮影
写真⑥は、干潟や砂洲の育成嵩上げがほぼ完了し、ヘドロ化して消えた干潟が、約70年前の干潟に復活した状況を示すものです。
砂浜に円形砂洲が現れてから約1年3ヶ月で、「浮遊式砂浜育成装置」の作用で、写真⑥及び写真⑦に示されるような、理想的な嵩上げされた干潟地形図が構築されました。
波のエネルギーで圧縮されて一度海底に構築された干潟地形図は、人工的な構造物ができない限り、海面の上昇水位と流れのバランスが自然に保たれ、
また、貝殻、サンゴ、陸地からの砂、海底からの石や養浜砂等の膨大な量の漂砂が干潟や砂浜陸地に永続的に供給され続けて沈殿し、嵩上げされることになります。
したがって、先ずは干潟の育成から始めることが必要となります。
写真⑦ 2011.02.21撮影
写真④に示される淵流は、干潟の海底上に何本もの窪みを作り、川となって、沖に戻る漂砂を含んだ強い離岸流となり、深場に向かって流れます。
そして、その途中で陸地に向かって走る漂砂を含んだ白波サーフィン波と衝突して干渉消波し、波勢が弱まって漂砂が干潟上に多く淀み、平行砂洲が形成されます。写真⑦はその状況を示しています。
沖に堆積形成される砂洲は、汀線に対して平行に道路のように嵩上げされるという特徴があります。
平行砂洲は、複数形成されていることが確認されており、その結果、干潟上で陸地の防波堤と同じような消波効果を生み出すと考えられ、災害対策に資することになることが期待されます。
写真⑧ 2011.09.22撮影
2011年9月21日に関東地方を台風15号が通過した際に、干潟の構築嵩上げ効果により、
葛西海浜公園西なぎさの西側半分だけに漂砂(波に揉まれ、細かく砕かれた貝殻混じりの沖の異質砂)が沈殿堆積し、
翌22日に、1日にして長さ300m、幅20m、高さ60cmの写真⑦に示されるのと同じような平行砂洲が、道路のように形成されました(10tトラック約540台分)。
写真⑧はその状況を示しています。西なぎさの東側半分は、浸食されています。
なお、2010年11月6日に設置した「浮遊式砂浜育成装置」は、この台風の影響で干潟に陥没し、
約11か月でその役目を終了しましたが、その間に一度構築された干潟地形図は、地層となって残存し、干潟、砂浜、陸地の嵩上げに寄与し続けています。
写真⑨ 2017.11.29撮影
写真⑨は、「浮遊式砂浜育成装置」を設置した後約7年経過した時点における状況を示すもので、
そこには、約7年の短期間のうちに、漂砂、沈殿により長さ約300mに亘って高さ約2mの陸地の嵩上げがなされた様子が示されています。
このように干潟の嵩上げが進んで砂浜の保全育成がなされた要因としては、
上空低気圧の吸い上げエネルギー(風)、海面水位の上昇高さ(波)、海底から無限に供給されて海底に沈殿堆積する漂砂 及び「浮遊式砂浜育成装置」の活用が考えられます。
「浮遊式砂浜育成装置」により堤防形に嵩上げされた砂州は、人工的な工作が加わらない限り、地層として永久的に変わらずに残る筈です。 なお、写真⑨に示される区域は、2022年4月から5月にかけて、陸地奥に向けて平らに整地されています。
以上
浮遊式 砂浜育成 装置
【図面】 (画像クリックで拡大)
1.ユニゾン銀二郎サンド
浮遊式砂浜育成装置(図面)
2.波力発電装置(図面)
干潟や砂浜は高潮、高波の海面上昇エネルギーにより育成されます。
- 波打ち際の砂浜は、高波により沖合いから運ばれて陸側で沈殿した砂、石、サンゴ殻等の堆積物により造成されます。
- 干潟や砂浜は、沖合の海底に沈殿堆積している漂砂等が、海上低気圧の通過時に発生する海面上昇エネルギーにより吸い上げられて形成されております。
- 干潟や砂浜の侵食の原因は、地球温暖化による海面上昇、沿岸域の人工物構築の影響で離岸流の拡大を招き、砂洲や干潟、石、サンゴ殻等が沖合深場に流れてしまうことによると思われます。
- 弊社、浮遊式砂浜育成装置は高波を消波し、離岸流を抑え干潟や砂浜上に運ばれた沖合干潟や砂浜は高潮、高波の海面上昇エネルギーにより育成されます。
■地球に優しく、エコロジーな方法で、砂浜に砂を蓄積させます。
<利用原理>
上昇気流、気圧の変化、
温暖化などの海面上昇
以下の図のように、
・浮遊式砂浜育成装置を作成し、設置(2010年11月25日)
・関東に台風が上陸(2011年9月21日)
・台風の前には汐草が生い茂っていた陸に、
台風翌日、汐草の上に砂が打ち上げられ高くなりました(2011年9月22日)
(写真クリックで拡大できます)
■台風前日まで、”陸の表面”だったことが分かる場所■
※写真(5)※掘ってみると、「汐草の青さ」で、昨日まで草の部分が表面だったとわかります。(2011年9月23日)
TOPページのスライドショーにもありますように、
台風の通過で砂が蓄積されました。
上昇気流の力(自然だけの)を利用し、地球に優しい方法です。
”海底から来た砂を陸に残す。”
「浮遊式砂浜育成装置」は可動式にすることで、波の高さに対応。
砂が陸へ上げるのを妨げない方法です。
温暖化などの海面上昇と、台風などの上昇気流は、
海底の砂を引き上げる力となるため、
水とともに砂を運ぶ量も多くなります。
この方法で、砂はせきとめられることなく運ばれ、引き返す波の力が弱ければ、
運ばれた砂は水より重いので、陸に沈殿します
*この方法はリアス式海岸のように岩石が隆起した海岸には向いていません。
海岸の干潟や砂浜の浸食が進んで、浅瀬の海底が深くなると(水深8メートル以上) 海底の堆積漂砂は、気圧低下による海面上昇エネルギー(海底堆積物の吸い上げ)の影響が減少し、陸側に移動しにくくなります。
したがいまして浅瀬が保たれている時期に「浮遊式砂浜育成装置」による砂洲、干潟、砂浜の育成を急ぐことが必要かと思います。
実は、台風などの高潮のときは、砂浜も多く打ち上げられています
大きな力で来た波は、戻る力も大きく、砂もごっそり持って行ってしまうのです。
Q.なぜ砂浜は減っているのか?/世界各国の砂浜が減っている現状と問題
・埋め立てによる影響
・そもそもの波の力で持っていかれてしまう
・建築などコンクリートの砂利などに使われる
・ダムによる影響
恩田銀二郎の砂浜再生法は、地球に優しくエコロジー。